世界初の非接触型手のひら静脈認証システムや、人やものの個別情報を無線通信で読み書きできるRFIDなど、富士通フロンテックが持つ最先端技術に強い興味を覚えたのがきっかけで応募しました。たとえば静脈認証技術を駅の改札で乗客の識別に利用すれば、交通系ICカードが不要になります。そんな世の中を便利にできるような、夢のある技術に挑戦したいと考えて、入社を決めました。
開発SEとして、ネットワークインフラやサーバーの設計・構築や、ファイアウォールなどのセキュリティシステムの構築に携わっています。企業で使われるコンピュータやATMなどの各種端末とサーバーとの間で、通信やデータのやりとりができるようにしたり、インターネットに接続できるようにしたりするのが仕事です。
主に銀行などの金融関連企業が、ネットワークインフラをリプレイスする案件を担当しています。古くなったネットワーク機器を最新機種に入れ換えるとともに、ニーズに合わせてネットワークやサーバーを構築することで、より信頼性が高く効率的なデータ通信を実現するのが目的です。
業務は数名のチームを組んで行います。私はサブリーダーという立場で、設計業務に加えて、お客様とのやりとりやプロジェクトの進捗管理なども担当しています。
ネットワークの構築にはパズルを解くような面白さがあります。そして、想定した通りに通信ができた時は、やりがいを感じます。
ある銀行で全店舗のネットワーク機器の入れ換えを行った時のことです。大規模かつ複雑なネットワークなので、現場での入れ換えには膨大な作業量が見込まれました。しかも銀行取引に支障が出ないように、決められた時間内に作業を完了させなければなりません。さらに、入れ換えたネットワーク機器を正常に機能させるには細かな設定も必要になるのですが、全て手作業で行っていては間に合わないことが予想されました。
私たちはチームで解決策を話し合い、ネットワーク設定ソフトの、自動で機器のログや設定変更が行える「マクロ」という機能を活用することにしたのです。チームで試行錯誤しながらマクロで事前設定を行い、機器の入れ換え作業に臨みました。
その結果、大幅に作業量を削減することができ、問題なく稼働させることができたのです。新しい手法に挑戦して従来のやり方を変革した結果、課題の解決に成功し、お客様のコスト削減にも貢献できたことで、自分自身がステップアップした手応えも感じられました。
私は工学部で災害時に活躍する昆虫型ロボットの研究をしていました。ロボット製作ではチームメンバー間での密なやりとりが要求されます。そこで培われたコミュニケーション能力が仕事でとても役立っていると感じています。
プログラミングの知識があればもちろん役立ちますが、ネットワークの実践的な仕事や技術はゼロから学んでいく必要があり、理系・文系の区別はあまり関係ないと思っています。
勤務はテレワークが中心で、機器の検証や出張以外は自宅で仕事をしています。通勤不要なので、仕事が終わればすぐに子どもたちの顔を見られるのが嬉しいですね。しかもフレックス勤務なので、子どもに何かあれば場合によっては業務を中断しての対応も可能です。子育てと仕事を両立させるには絶好の環境だと思っています。
当社では出産育児サポート休暇や短期育児休職(積立休暇)の取得が奨励されていて、男性でも利用している人はとても多いんです。わが家で双子の子どもが生まれて、私も1ヵ月間の短期育児休職(積立休暇)を取得しました。育児に専念できたのはとても貴重な経験になりました。